第一章「文章の書き方」

5.文章の構成を決める

テーマが決まったら、文章の構成を考えましょう。
構成とは、文章を組み立てる作業になります。
具体的には、書き出したものをテーマに沿って並び替えることです。

3.書きたいことを書き出すでは、書きたいことを書き出しました。
書きたいと思ったことをどんどん書き出しましたから、順番がおかしなものや、テーマに沿っていないものがあります。
この3.書きたいことを書き出すで書き出したことを、テーマに沿って並び替えていきます。

書き出してある文章が道筋が通った文章になるように、順番を考えてください。
明らかにテーマに関係のないものは、省いてしまいましょう。

日記の場合は、テーマから外れたことが書いてあってもおかしくはありません。
しかし、文章を書くことに慣れていない場合、テーマから外れたものがあると書きにくいと感じることがあります。
内容がわかりにくい文章になってしまう原因でもあります。
テーマから外れているものを文章の中に取り入れるのは、文章を書くことに慣れてからにしましょう。
最初は、テーマに沿って文章を書くことに慣れるようにしてください。

起承転結

文章の構成を考えるときに、多くの人が思い出すものに「起承転結」があります。
学校で作文を書くときに、「起承転結」を意識して文章を書きなさいと習いませんでしたか?
文章を書くための本にも、「起承転結を考えて書くこと」が文章を書くためのポイントとして紹介されていることがあります。
しかし、ここでは「起承転結」を忘れてください。

ホームページに載せるための文章や商品説明に、起承転結はいりません。
たとえば、商品の特徴を説明するときに、

「まず最初に、どうして私が商品の特徴を説明したいのかお話しします(起)」
「商品の特徴を説明しようと考えたのは、皆さんに商品の良さを知ってもらいたいからです(承)」
「皆さんは、この商品の特徴が○○だと考えているかもしれませんが、実は△△が特徴なのです(転)」

「この商品は、同じタイプの商品に比べて△△が○%アップしています。だから、△△が特徴となるわけです(結)」

と、書いたらどうなるでしょうか?
なんだか物語のようになってしまって、商品の特徴がわかりにくいと思いませんか?
商品の特徴を説明する場合なら、「起承転結」にとらわれない方が商品の特徴を伝えやすくなるでしょう。
たとえば、「起承転結」「結」の部分から書き出すと、特徴がわかりやすくなります。
もちろん「起承転結」が役立つ部分もありますが、どのような場面でも「起承転結」を使えば良いというものではありません。

一度、「起承転結」を忘れてください。
そして、わかりやすい文章を組み立てることを意識してください。
文章は、いきなり「結」から書いてもかまいません。
「結論」から書くことで、読みたくなる文章にすることができます。

  • 昼休みに新商品のサンプルが届いた。
  • 思った以上に良い出来でみんな喜んだ。
  • ○○さんがサンプルを壊してしまった。
  • サンプルを壊した○○さんが慌てて直そうとした。
  • ○○さんは慌ててさらにサンプルを壊してしまった。

日記を書くためにこのように書き出した文章から、テーマを「サンプルを壊した○○さん」に決めたとします。
このとき「○○さんは慌ててさらにサンプルを壊してしまった」という部分を最初に持ってくることで、先が読みたくなる文章になります。

きっと読み手は、「どうして○○さんは、サンプルを壊してしまったのだろう」「○○さんが壊したサンプルとはどのようなものだったのだろう」と色々なことが気になります。

文章を結論から書いた場合、その結論にどうして至ったかを順番に明らかにしてください。
結論から書いた場合の文章並び替えのポイントは、「読んでいる人が気になること」を順番に説明していく形になるように、書き出した文章を並び替えていくことです。
書き出した文章に足りない部分があれば、簡単に付け加えていきましょう。
補足しながら文章を並び替えていくと、読みやすい文章になります。


1.○○さんが新商品のサンプルを壊した。直そうとしたが無理だった。(補足部分)
2.昼休みに新商品のサンプルが届いた。
3.思った以上に良い出来でみんな喜んだ。
お昼を食べるのも忘れるほどよく出来ていた。(補足部分)
4.○○さんがサンプルを壊してしまった。
喜んではしゃいだ○○さんがサンプルを壊した。(補足部分)
5.サンプルを壊した○○さんが慌てて直そうとした。
直すどころか、完全に壊してしまった。(補足部分)

補足はどのように入れても、自分がわかれば問題ありません。
図やイラストでもかまわないでしょう。

結論から書かなければいけないという決まりもありませんから、その日あったことを順番に書いていくという方法でも問題ありません。

順番を変える必要がなければ、補足した方がわかりやすくなる部分がないかチェックしてください。
補足しなければ意味がわからないような部分には、文章がわかりやすくなるような一言を追加しましょう。
結論をその場で出す必要のないものなら、結論を先送りにするという方法もあります。
「この話の続きは明日!」としたり、「次回は○○についてお話します」と結論を先送りにすることで、続きが読みたくなる文章になります。

文章の構成は大切

文章はどのようなことが書いてあるかという内容も大切ですが、構成も同じくらい大切なものです。
構成を変えるだけで、文章が別のものになります。
文章の構成を考えるときには、「読みたくなる順番」「面白くなる順番」を意識することでわかりやすい文章、面白い文章になります。

文章に慣れることが第一ですから、最初は「書きやすい順番」「読みやすい順番」を意識してください。
書くことに慣れたら、「読みたくなる順番」や「面白くなる順番」を意識して、文章の構成を考えてください。
起承転結を考えすぎて、文章が書けないということがないようにしましょう。
肩の力を抜いて、文章の順番を考えるようにしてください。