第二章「文章を書くためのポイント」

1.書けないと思わないこと

文章を書くことにストレスを感じる人や、苦手な人は、「自分は文章を書けない」 と思い込んでいることがあります。
文章は誰でも書けるものです。

どんな人でも、学生時代に作文や読書感想文などを書いていたはずです。
友達に手紙や葉書を書いたこともあるのではないでしょうか。

上手い下手は関係ありません。
どれも文章です。
携帯電話で送るメールも文章の一つですから、まったく文章が書けない人というのは存在しないでしょう。
誰でも、文章を書いたことがあるのです。

「ホームページに載せる文章だから」「商品を説明するための文章だから」と、気負う必要はありません。
携帯電話を使ってメールを送るような気分で、気軽に文章を書いてみましょう。

友人や家族に書く文章のつもりで書いてみてください。
「自分は文章が書けない」と思っていると、本当に書けなくなってしまいます。
まずは、 「簡単な文章なら書ける」と思うことから始めてください。

書くことに慣れてきたら、「書かなければいけない文章」に合わせた文章を書いてみましょう。
「文章が書けない」と思っていた頃に比べて、簡単に文章が書けませんか?

初めのうちは、文体を気にする必要はありません。
作文のようになっても、読書感想文のようになっても良いでしょう。
友達への手紙のようになってもかまいません。

自分が書きやすい文体で、書いてみてください。
一度文章を書き上げれば、それが自信になるはずです。

2.どんなことでもいいから書いてみる

文章をどうしても書けないという人は、「ホームページに載せる文章だから」「商品説明だから」と考えずに、とにかく一度何か書いてみましょう。
一行でも二行でも、書きたいことを書いてみてください。

書きたいことがないなら、今日あったことを書き出してみましょう。
買い物へ行ったなら、そのときのことを箇条書きで書き出してもかまいません。
書き出すときは、「5W1H」を意識してみてください。

「5W1H」とは、「Who(だれが)」「What(なにを)」「When(いつ)」「Where(どこで)」「Why(なぜ)」「How(どうやって)」というものになります。
それぞれの頭文字を取って「5W1H」と呼ばれています。

「5W1H」は、さまざまな場面で使われていますから、誰でも一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。
この「5W1H」は、文章を書くときにも役立ちます。
「5W1H」を一つの文章に詰め込む必要はありません。
ばらばらでも良いので、「5W1H」を使って今日あったことを書き出してみましょう。

「私は今日、洋服を買いに行った」(だれが、いつ、なにをした)
「いつもの店で洋服を買った」(どこで)
「店には車で行った」(どうやって)
「洋服を買ったのは、友達の結婚式があるからだ」(なぜ)

このように「5W1H」がバラバラになっていても問題ありません。
「5W1H」を意識して文章を書き出すのは、「5W1H」の中に文章に必要な情報が含まれているからです。
「誰がどこでしたことか」「なにをしたのか」などは、読んでいる人にとって必要な情報です。
読み手は「場所」「時間」、「誰」がしたことなのかなどが気になるものです。
自分だけがわかる文章を書くのではなく、読んでいる人が気になる情報を提供することを忘れないでください。

文を繋げる

「5W1H」を意識して文章を書き出したら、あとは読んでいる人にとってわかりやすく文章を繋げるだけです。
これも、無理矢理一つの文章にする必要はないでしょう。

二つになっても良いので、不自然にならないように気をつけて文章を繋げてみてください。

「私は今日、洋服を買うために車でいつもの店へ行った。
洋服を買ったのは、友達の結婚式があるからだ」

「友達の結婚式があるから、車で洋服を買いに行った。
今日、私が洋服を買った店はいつもの店だ」

文章の繋げ方は、このように何通りもあります。
自分にとって繋げやすい方法で繋げてください。
最初は、一行でも二行でもかまいません。
一行書けるようになったら、二行書いてみましょう。
二行書けるようになったら三行と、少しずつ書く文章を増やしてください。

肉付けをする
書くことに慣れてきたら、箇条書きの文章を繋げるだけではなく、肉付けをしてみましょう。

そのときの状況や自分の気持ち、考えなどを書き出して、作った文章に付けていきます。
どんなことでも良いので、思いついたことを書き出してください。

「気に入った洋服があったが高かった」
「買おうかどうか迷った」
「結婚式だし、買った方がいいかもしれないと思った」
「迷っていたら、お店の人がきた」
「値切ったら安くしてくれたから買った」

洋服を買いに行った状況を思い出して、書き出していきます。
書き出したら、それを作った文章に付けてみましょう。
文章を肉付けするときには、話の筋が通るように気をつけてください。

「今日、洋服を買うために車でいつもの店へ行ったら、気に入った洋服があった。
でも、それは高い洋服だったので買おうか迷ってしまった。
洋服を買うのは、友達の結婚式があるからだ。
結婚式だし、高くてもいいかなという気もした。
私が迷っているとお店の人が来たので、値切ってみた。
すると、安くしてくれたので洋服を買うことにした。」

どうでしょうか?
肉付けすると、ぐっと文章らしくなります。
文章を肉付けするときには、読んでいる人が知りたいと思う情報を加えていくことを意識してください。
ぶつ切りの文章でもいいので、とにかく書くことが大切です。