第二章「文章を書くためのポイント」

3.肉付けのポイント

「5W1H」 を意識して文章を書き出した後は、文章に肉付けをすることになります。

  • そのときの状況
  • 自分の気持ち、意見
  • 伝えたいこと

このようなことを書き出して、肉付けの材料にします。
これは書き出した文書を、より文章らしく見せるために必要なことです。

肉付けの材料は、箇条書きでもかまいません。
書きやすい方法で、肉付けの材料になるものを書き出してください。

材料になるものを書き出したら、 「5W1H」を意識して、材料を書き出した文章に付けていきます。

このとき、読んでいる人に説明するような気持ちで肉付けしていってください。
文章を読んでいる人は、あなたの状況がどのような状況だったかわかりません。
商品なら、その商品のことについて詳しく知りません。
知らない人にあなたの状況や商品について、わかりやすく伝えられるように肉付けしていきます。

相手にわかりやすく伝えるためには、情報がたくさん必要です。
最初は少しでもかまいませんが、肉付けの材料を書き出すことに慣れてきたら、なるべくたくさん書き出すようにしてください。

肉付けすることに慣れてきたら、必要な材料と必要ではない材料に分けましょう。
必要のない情報がたくさん入っていると、何を言いたいのかわかりにくい文章になってしまいます。
伝えたいことをわかりやすく伝えるためには、必要のない情報を削ることも大切です。
このような点に気をつけて肉付けをしていくと、肉付けしたときにより文章らしくなります。

4.なに調で書くのか決める

「5W1H」を意識して文章を書き出して、書き出した文章同士を繋げられるようになったら、文章を肉付けしていきます。
どんなことでも良いので「5W1H」を意識して文章を書いていくことで、文章を書くという行為に慣れていくはずです。

すると、文体が気になってくるでしょう。
文体とは、文末部分の「だ」「である」「です」「ます」などのことです。

「今日は新商品の発売日である」
「今日は新商品の発売日です」

このように文章は「だ・である調」で書くか、「です・ます調」で書くかで、印象が変わってきます。

まずは書きやすい文体を使う
自分がどちらの文体で書くのかを決める必要があります。
書く予定の文章に合わせた文体にするのが一番ですが、最初のうちは自分が書きやすい文体を使うようにすると良いでしょう。

どちらの文体が書きやすいかは、実際に書いてみないとわからないと思います。
2.どんなことでもいいから書いてみるで書き出した文章同士を繋ぎ、肉付けをしていく過程で、どちらの文体が自分にとって書きやすいのか試してみてください。

同じ文章を「だ・である調」「です・ます調」で書いてみることで、どちらの文体が自分に合った文体かわかるでしょう。

どちらも書きにくいという場合には、口語体で書いてみてください。
「行ったよ」「そうだね」など、普段話している言葉を使って書いてみると、書きやすいことがあります。

「今日は、洋服を買うために車に乗っていつもの店へ。
店に入ったら、すぐに良い洋服が見つかったんです。
でも、すごく高くて。
友達の結婚式用の洋服だし、高くてもいいかなーって私が迷っていたら、お店の人が来たので値切ってみたんです。
そしたら、安くしてくれたから洋服を買っちゃいました」

くだけた文章になりますが、親しい人にメールを送っている感覚で文章を書けるので、文章を書くことが苦手な人でも書きやすくなるでしょう。

最初は、無理にかたい文章を書く必要はありません。
書ける文章を書くようにしましょう。

「ホームページに載せる文章」「商品説明」ということは一度忘れて自分が書きやすい文体を探してください。
まずは、文章を書くことに慣れることが大切です。
書く予定の文章に合わせた文体を使うことは、後から考えましょう。
最初は、一つの文章を書ききることを目標にしてください。

次の段階に進むのは、文章を何度も書ききり、文章に対するストレスや苦手意識がなくなってからです。

文体を統一する

書きやすい文体を探す意味は、文章を書くことに慣れるためだけではありません。
もう一つ大切な意味があります。
それは、文体を統一するためです。
文体が統一されていないと、非常に読みにくい文章になってしまいます。

「だ・である調」「です・ます調」が混在していると、読んでいることがストレスになってしまうのです。

「今日、洋服を買うために車でいつもの店へ行きました。
とても気に入った洋服があったのですが、値段が高かったので買うべきか迷ってしまったのだ。
でも、結婚式だし、高くても買おうかなと思いました。
私が迷っているとお店の人が来たので、値切ってみました。
すると、とても安くしてくれたのである。
これは、もう買うしかないだろう。
私はそう思ったので、洋服を買ったのです。」

このように文体が統一されていない文章は、不自然な感じがする文章になってしまいます。
そして、読み進めることがストレスになってしまう文章です。
普段、文体を気にすることはあまりないかもしれませんが、文章を書くときには文体に気をつけてください。

文体が統一されていないと、内容よりも文体の方が気になってしまいます。
どんなに素晴らしいことが書かれていても、読みにくい文章では読んでもらえません。
とにかく文章を書いて、書くことに慣れることは大切なことです。
しかし、読んでいる人が途中で読みたくなくなってしまう文章を書く練習をしても、仕方がありません。

文章は、書いた後に読み直すものです。
文体が統一されていない文章は、いくら自分が書いたものでも読み返しにくいものです。
読み返したときに、読みにくいと自分が感じるような文章にならないように気をつけてください。

「だ・である調」「です・ます調」が混じり合った文章は、書いていても書きにくいはずです。
書いていて違和感があるときは、文体が定まっていないことがあります。
スムーズに文章を書き進めるためにも、文体を一つに決めてください。
文体を統一した文章を書くことを心がけましょう。

文章に合わせて文体を選ぶ

統一した文体で書くことに慣れたら、次は、書きたい文章に合わせて文体を選んでみましょう。
かたい文章を書きたい場合には「だ・である調」、丁寧な文章を書きたいときには「です・ます調」など、文章の内容に合わせて文体を選んでみてください。
日記も「です・ます調」で書くのか、「口語体」で書くのかでは、イメージが変わってきます。
口語体も、どこまでくだけた口調にするのかで文章の雰囲気が変わります。

会社へはスーツ、私服はジーパンなど、TPOで服装を使い分けるように、文章にも使い分けが必要です。
文章を書くことに慣れたら、内容に合わせた文体を使うことを意識してください。