第三章「読みやすい文章を書くコツ」

2.「が」「の」に気をつける

読みやすい文章を書く際に気をつけたいのは、「が」「の」などの助詞の使い方です。

使い方によっては、文章をスラスラ読めない理由になってしまいます。

言葉と言葉を繋げてくれる「が」「の」は、つい使いたくなってしまうものです。
しかし、考えずに使っていると、読みにくい文章になったり、わかりにくい文章になってしまいます。
たとえば、同じ文章中に何度も使ってしまうと、とても読みにくい文章になります。

「私が開発したが発売がまだ先だ」
「私の会社の販売の方法」

このように「が」が続く文章や「の」が続く文章は、読みにくいと感じませんか?
「が」や「の」が三回以上続くと、とても読みにくくなってしまいます。

「が」や「の」は、他の助詞に置き換えることができます。
ときには、省くこともできますから、同じ文章の中で「が」や「の」が続かないようにしましょう。

「私が開発したが発売がまだ先だ」→「私が開発したが発売はまだ先だ」
「私の会社の販売の方法」→「私の会社の販売方法」

一つ「が」や「の」が減るだけで文章が読みやすくなります。
同じ助詞を続けて使用すると、読み返したときにも違和感があるはずです。
「気になるな」「変かな」と感じたら、他の助詞に変えたり、「が」や「の」を省けないか考えてみてください。

ワープロソフトや日本語入力機能には、「が」や「の」が続くと指摘してくれるものがあります。
こういった機能を利用しても良いので、「が」や「の」が続かない文章を書くようにしましょう。

助詞は使い方によって、文章を読みやすくすることもあれば、読みにくくすることもあるものです。

「が」ばかりが使われたり、「の」ばかりが使われたりすると、何を言っているのかわからない文章になってしまいます。
読んでいても、頭の中に内容が入りにくい文章になってしまうのです。

しかし、連続して使わなければ良いというものでもありません。
連続していないのに、意味がわかりにくくなってしまうこともあります。

「が」には、「逆の内容を繋ぐ役割」「似ている内容を繋ぐ役割」があります。
役割が2つありますから、どちらの使い方で「が」を使っても問題はありません。

しかし、「似ている内容を繋ぐ役割」で使用すると、文章がわかりにくくなることがあります。

「今日は休業日でしたが、明日は営業日です」

これは、「が」で逆の内容を繋いでいます。
休業日と営業日という逆の内容を繋ぐ役割で使うと、違和感がありません。
では、「似ている内容を繋ぐ役割」で使用してみましょう。

「今日は休業日でしたが、明日も休業日です」

このように「が」で、似ている内容を繋ぐと違和感があります。
「今日は休業日でしたが」と言われると、読み手は「明日は営業するんだな」と考えてしまいます。

そこに「明日も休業日」という内容が続くと、「あれ?明日も休みなのか」とガッカリしてしまうので、文章が読みにくいと感じてしまうのです。
どちらの役割でも使える「が」ですが、使う場合には逆の内容を繋ぐ助詞として使う方が違和感がありません。

文章を書くときには、助詞の使い方に気をつけてください。
特に「が」と「の」は、多用したくなる助詞です。
「が」と「の」は、気がつかずに使ってしまうことも多いものですが、使いすぎると文章が読みにくくわかりにくいものになってしまいます。

文章を書き終えて読み返すときには、「が」と「の」に注意してください。
読んでいてしっくりこない部分があったら、違和感がない言い回しや助詞に変えましょう。