第三章「読みやすい文章を書くコツ」

4.言い回しを変えるる

書き上がった文章を読み直していて、「リズムが悪いな」「しつこいな」と感じる部分はなかったでしょうか?

もし、そのように感じた部分があったら、同じ言葉を何度も使っていないかチェックしてみてください。

同じ言葉を何度も使うと、文章のリズムが悪くなったり、しつこくなってしまいます。
一つの文章の中で同じ言葉を何度も使ったり、同じ言い回しを何度も使用しないようにしましょう。
同じ文章の中ではなくても、同じ言葉や同じ言い回しが近い場所にあると文章は読みにくくなってしまいます。

「新商品が好評なので嬉しくて、スタッフはみんな嬉しいと言っています。」

このように「嬉しい」が続くとリズムが悪く、読みにくいと感じませんか?
「嬉しい」という言葉が二度登場するので、しつこく感じる人もいるでしょう。

「新商品が好評なので嬉しくて、スタッフはみんなご機嫌です」

「嬉しい」という言葉を、「ご機嫌」という似た意味の言葉に置き換えてみました。
このように、同じような意味を持っている言葉に置き換えるだけで、文章のリズムがかわって読みやすくなります。

文章を読みやすくするには、同じ言葉や同じ言い回しを、似たような意味を持っている別の言葉に変えてください。

「嬉しい」という言葉は、「楽しい」「幸せ」「ウキウキ」「ワクワク」などの言葉に置き換えることが出来ます。
「悲しい」なら「沈痛」「せつない」「胸をえぐられる」、「怒る」「不機嫌」「腹を立てる」「ふくれる」「カリカリする」などの表現があります。
この他にも、同じ意味を持つ言葉はたくさんあります。

文章を書いていて同じ言葉を使いたくなったら、他に同じ意味のある言葉がないか考えてみてください。
言い回しを変えることでも、文章に変化が出ます。
「笑う」「にっこりする」「口元がゆるむ」「ほほえむ」という表現にするだけで、文章のイメージが変わります。
状況にあった表現を使うことで、読み手に内容が伝わりやすくなります。

「スタッフが笑った」
「スタッフの口元がゆるんだ」

笑うという同じことを表現していても、言い回しを変えるだけで文章から伝わってくるイメージが違うものになります。

「スタッフがニヤニヤした」

しかし、このような表現に変えると、笑うの意味が少し違った意味になってきます。
「ほくそ笑む」「鼻で笑う」など、「笑う」という言葉には表現の仕方がたくさんありますから、意味をよく考えて言葉を選んでください。

言い換えるときに不安があるようなら、言葉や言い回しの意味を確かめましょう。
同じ言葉や言い回しを使わないことは大切なことですが、言葉や言い回しを変えたことによって意味が違うものにならないようにしてください。

意味が違う言葉や言い回しを使ってしまうと、話の筋が通らなくなってしまったり、内容がわかりにくくなってしまいます。