第三章「読みやすい文章を書くコツ」

6.句読点に気をつける

句読点は、どのような役割を持っているのでしょうか?
句読点はなくても文章を読むことができますが、なければ文章が読みにくくなってしまうものです。
読み手が気持ち良く文章を読むために必要なものが句読点です。

「句読点はなくても文章を読むことができますがなければ文章が読みにくくなってしまうものです読み手が気持ち良く文章を読むために必要なものが句読点です」

このように句読点を使わずに文章を書いてしまうと、非常に読みにくくなってしまいます。

当たり前のことですが、文章の最後には句点の「。」を付けてください。
文章に切れ目には、読点の「、」を付けましょう。
基本的なことですが、句読点は文章を読みやすくするために重要なものです。

句点は基本的に文章の最後に付けるだけですから、それほど意識する必要はないはずです。

しかし、読点は意外に使いにくいものです。
たまに、まったく読点を使わずに日記を書いたりする人がいますが、一つの文章が長くなる場合には、読点を必ずどこかで使ってください。
文章がだらだらと続いていると、非常に読みにくくなってしまいます。

「昨日新婚旅行でヨーロッパへ行っていたスタッフが帰ってきてお土産のお菓子をみんなに配ってくれました」

このような読点がない文章も読むことはできますが、文章の塊を一つ読むだけで疲れてしまいます。

これは、どこで一休みすれば良いのかわからないからです。
休みなく文章を読み続けると疲れてしまいますから、読み手は読点がまったくない文章が続くと、どこかで読むことをやめてしまうでしょう。

文章の切れ目で読点を打つことで、読み手は一休みすることができます。
一呼吸入れることができるので、先の文章を読みやすくなるのです。

「昨日、新婚旅行でヨーロッパへ行っていたスタッフが帰ってきて、お土産のお菓子をみんなに配ってくれました」

このように読点を二つ入れるだけで、見た目も変わります。

だらだら続いている文章は「読もう」という気持ちになりませんが、読点が入っているだけで文章を「読もう」という気持ちになります。
実際に文章を読んでも、区切る部分があるので、読みやすくなっています。

読点は、文の切れ目や、文章を声に出して読んだときに、一息入れたくなる部分に打ってください。
息の切れ目に読点を打つイメージです。
読点を上手に使うことで、文章が見やすく、読みやすくなります。

読点のもう一つの役割

読点には、もう一つ役割があります。
それは、文章の構造をはっきりさせることです。
読点がない文章は読みにくいだけでなく、意味が伝わりにくい文章になってしまいます。
読点を打ち間違えたり、まったく使わないと文章の内容が変わってしまうこともあるのです。

「社長は悲しそうに壊れたサンプルを直しているスタッフを見ていた。」

この文章が何を伝えたいのかわかりますか?
読点がない今の状態からは、悲しそうな人物が誰かわかりません。
悲しそうな人物は「社長」なのか、それとも「スタッフ」なのか読点がないからわからないのです。
二つの意味にとれる文章になっています。

「社長は悲しそうに、壊れたサンプルを直しているスタッフを見ていた。」

読点をこの位置に打つと、悲しそうな人物は「社長」になります。
しかし、読点の位置を変えると、悲しそうな人物が変わります。
「社長は」の後に、読点を打ってみましょう。

「社長は、悲しそうに壊れたサンプルを直しているスタッフを見ていた。」

このように「社長は」の後に読点を打つことで、悲しそうな人物が「スタッフ」になります。
「悲しそうな人物が誰なのか」を意識して読点を打たなければ、読み手に間違った情報を与えてしまうことになるのです。

読点は、打つ位置によって文章の内容をはっきりさせる役割も持っています。
読点がおかしな位置に打ってあると、文章をスラスラ読むことができません。

意味が変わってきてしまうこともあるので、なんとなく読点を打つのではなく、文章の内容にも注意して読点を使ってください。