たくさんの「執筆依頼」と、どう向き合うか

執筆依頼

    お金を払っていただいて「とある目的のある記事を書いてほしい」と言われて、着手するのがWEBライターの仕事です。

    そのためWEBライターを続けていく中で、どうしても「自分の思っていることとは違うことを書かなければいけない」という問題に、直面してしまうことがあります。

    例えば今現在、世論が真っ二つにわかれているようなテーマの案件で、「そのどちらかにつけ」と言われた場合。

    自分は本当はそちらではないほうが正しいと思っているのに、WEBライターとしては「やっぱり結局のところは○○が正しい(全然そう思ってないのに)」みたいな記事を書かなければならないことがあります。

    でも、自分では全然そう思っていないから、とにかく書くのが苦しい!

    こんな時、WEBライターとしてどう乗り切ればいいのでしょうか?

    この問題について、筆者自身も自問自答しながら考えてみたことを、つらつらと思うままに書いてみたいと思います。

    1.結局のところ、なるようにしかならない

    「お金をもらっているんだから、お金を払った人の言う通りに書くのが正しい」

    「お金こそ、正義だ!!!」

    ・・・なんて空いばりしてみても、どうにもならないのが心の問題。

    この自分の持っている心を、時々裏切るような依頼に出くわすことがあります。

    ライター

    こんな時「お前の言ってることは悪だ! そんなクライアントなんか用ねえ!」と言ってすっぱり依頼を断れればそれでいいのですが、得てして大体こういう時は「そう言っている方にも一理ある。それもその立場で見たら正論だろうな」ということがほとんどです。

    だからこそ、WEBライターとしてどうすべきか考えた時に、その立場で見た正論を書かざるを得なくなる・・・ということがあります。

    でも、これって、本当にいいこと?
    自分自身にウソをついてまで、書くべきこと?

    そんな風に自問自答しながら、正直にですが書くことが筆者にもあります。

    こういう時、WEBライターとしてはどう対処するのが正解なのでしょうか?

    この疑問、実は筆者がずっと考えていたことなのですが、最近になって思ったことがあります。

    それは実にシンプルなことでした。

    要するにそのクライアントが言っていることがわかるなら、そう思っている自分がどこかにいるということです。

    つまり、自分が思っていること、普段から意識していることと全く正反対の意見にも、自分も共感している部分があるということなのです。

    だから、もしWEBライターとして「普段の自分とは正反対なものを書いてほしい」と言われたなら、そのクライアントが表現しようとしているものに「どこかで共感するものがあれば書けばいい」し、そうでないならどう技術を駆使しても、どう自分を捻じ曲げて無理して書いても多分クライアントさまの心に響かないので、結局のところ相手から「もう書かなくていい」と言われるのだと思っています。

    なぜならクライアントさまの思っているような記事と、全然違うものを筆者が書いてしまっているので。

    ライター

    だから結局のところ、自分の共感できる部分について書いていればその企画は長持ちするし、そうでなければポシャってしまうし、すべてはいい感じで収まってしまうという・・・。

    だから、もしも自分のカラーとはちょっと違うなという依頼がきたら、ぜひそのクライアントさまの表現したいものが、自分の中のどこかに隠れていないかよく探してみてください。

    同じものがあれば、その依頼を引き受ければいいし、自分の中のどこを探しても同じものがないなら結局のところうまくはいかないので、引き受けるかどうするかを考えてみるといいと思います。

    2.書いてもいいし、書かなくてもいい

    それと同じようなことで、「普段自分が心がけていることと180度違うこと」を記事で求められることもあれば、「自分がこれが正しいと信じている知識と180度違う知識」を記事で求められることもあります。

    世の中でも意見が真っ二つに分かれていて、どちらが「正しい」とは言い切れないようなテーマの中で語られる知識のことです。

    知識と呼ばれるものの中には、研究や論文によってきちんと裏付けがとれているものにも関わらず、実は本質とはちょっとズレているものもあります。

    そのため研究や論文を信じる人はそれが正解だと信じて疑わないし、自分の体感として「そうじゃない」と感じている人は「科学的に証明されていないものもある」と信じて疑いません。

    パソコン

    また科学的に証明されていないものも世の中にはたくさんあるのが事実で、そこの謎を解くのが科学である以上、どちらの言い分にもどちらの持っている知識にも「一理あり」だなと筆者のようなものは感じてしまうのです。

    WEBライターはいつもこの間に挟まれて、「金払ったんだから俺の味方しろよ!」みたいなことに巻き込まれる職業なのではないか・・・(笑)なんて、よく思うことも。

    でも、WEBライターとしてこういう案件に携わる時に本当に思うのが

    どっちの言うことも、よくわかるなあ

    なのです。

    そして「どっちの言うこともよくわかる」場合、「卵が先か、ニワトリが先か」みたいな話なことも多いので、1で書いたことと同じようにクライアントさまの伝えたい知識が自分に理解でき、自分の中にも同じ知識があり、そのことについて語れるのであれば引き受ければいいし、そうでないなら自然とご縁はなくなってしまうので無理して引き受ける必要もなければ、引き受けてもなるようにしかならないのではないか・・・と思っています。

    自分を守れば、クライアントさまも守られる

    1と2を踏まえた上で、少しだけ現実的なことを。

    以前記事作成代行ドットコムのメールマガジンや他のレギュラーの記事でも書いたことがあるのですが、クライアントさまの持ってくる依頼の中には「現実的にそれを書いてしまうと大変なことになる・・・」ものも混じっていることがあります。

    例えば公序良俗に違反するものや、例えば固定観念をくつがえすようなものなどがテーマになっている依頼です。

    このような依頼の中にも、一人の人間として「ああ、そういう意見も一理あるよね」と感じるものがあります。

    ただWEBライティングは趣味としてやっているのではない以上、これを引き受けてしまうと大変なことに!

    自分の中にある「他人と共感できるところ」を引き出しの中から取り出して、クライアントさまとシェアしていくのがWEBライターのお仕事だと筆者は思っているのですが、やっぱり自分の中から何かを取り出して、公のもとにさらす以上はそこに「大人としての責任」が伴います。

    そこの責任のもとで、それを世に出すべきかどうかを考えるのは大事なことだと思っています。

    そして、そこの責任のもとで動けば、それが結局のところ自分を守ることになり、クライアントさまを守ることにもつながります。(実際に、今の筆者が以前と変わらず仕事できているのも、この取り組みによるものです)

    一人の大人としての常識も大切にしながら、自分の中の共感できる部分を大切にしながら、ぜひさまざまな依頼と向き合ってみてくださいね!

      この記事を書いた人

      青井 紬
      青井 紬
      空間デザイナーを目指していたものが、流れ流れてなぜかWEBライターというお仕事につくことに。人ありきのお仕事のため、「ご縁」を大切に、幅広いご依頼にも柔軟に対応しています。!こちらもご覧ください。

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