わかっているようでわからない、「マネ」と「参考」の違い

WEBライティングをしていると、「はてこれはマネなのか」「もしかしたら、ただ参考にしてるつもりだけなのど、コピペ扱いされるんじゃ……」なんて不安がよぎることがあります。なぜなのかというと、WEBライティングではオリジナルの文章であること・他サイトからのコピペ厳禁!という二大原則(これを禁じていないクライアントさまに会った試しがありません。当たり前ですよね)があるからです。

ただ、ここで問題になってくるのが「マネ」がオリジナル文章にあたるのか、コピペにあたるのかという問題です。クライアントが記事を提供している媒体の中には、ルールをたくさん設けられているところも多く、そのルールに則って書くとなんとなく似たような文章ができあがる……という仕組みをあらかじめ作ってあることも多いからです。

また、その媒体に記事を書く場合は、こんな雰囲気のこんな記事を書いてくださいというサンプルをもらうことも多くあります。

ただ……必然的に、それって「マネしろ」ってことですよね? コピペでなければオリジナルの文章ってことでいいんですよね? 例え読者から「こいつはあの記事を見てマネしてるぞ!」とか言われても守ってくれるんですよね……(泣)と不安な思いを抱えながら執筆することになってしまいます。

ただ、いつまでもそんな仮想クレーマーにびくびくして書いていたら精神上悪いので、この際「マネ」と「オリジナル」の問題に決着つけてやろうじゃないか!と、自分なりのこの違いについてをまとめてみたいと思います。

マネをされた側の気持ちを考えよう

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マネといえば「ものまね」。このものまねでは、マネをされる側・オリジナルを制作している人の「作品や全体像に込めた思い」を、マネをした側がふみにじった場合、トラブルに発展しやすいことがあるようです。

じゃあ、「参考ページをもとに記事を執筆してほしい」という依頼が来た場合、その参考ページをマネして記事を作った場合に、参考にされた側の思いをふみにじることになるんじゃないの!? どうなの!?という点がWEBライティングの「その記事はマネか参考か」の肝の部分になると思います。

あくまで筆者の場合ですが、基本的に筆者の記事は基本スタイルとして「文字+構成+情報」の3つ1セットの販売を行っています。(記事とは関係ないですが、少し創作が必要な案件の場合は「文字+構成+情報+創作」の4つ1セットになるため、創作の分割増代金が必要となる少しお高めの記事になります)

じゃあ「参考ページをもとに記事を執筆してほしい」という時に、もし記事内の構成をそのまんまちょうだいする形で記事を作ったらどうでしょう。構成の部分は他の人が作ったものになるため「文字+情報」という労力に対して、「文字+構成+情報」の3つ1セットの代金をいただくことになります。

……これって、違法とかどうとかいう難しい問題は抜きにしても、やっぱりずるいですよね?

では情報だけそのまま参考にしたとして、文字と構成だけを変えて情報をそのまま流用してしまった場合はというと、法とかはさておきやっぱりずるい!という結果になります。

じゃあ「参考ページをもとに記事を執筆してほしい」と言われた時は、何を参考にするべきなんだ???という話になります。このケースで言っているクライアントの「参考」って一体、何を指しているのでしょうか。

内容に問題がないか、このページを見て判断するよ!

クライアントが「参考にしてほしい」と特定のページを紹介する場合、いくつかの意図パターンがあるのですが、その中の一つのパターンに「あなたの書いた内容に問題がないかを確認するために、このページを見て判断するよ!」というお知らせのような意味が含まれていると考えています。またライターへの情報提供という意味合いも、このパターンの場合含まれていることが多いです。

つまり「これを読んでもらった上で書いてもらったんだから、ちゃんとテーマについて理解した上で書いてもらわなきゃ困るよ」「出来上がりも、このページに書いてある情報をもとに判断するからね」というメッセージとして、「参考にしてください」と言っているのかな?と判断しているのです。

このパターンの場合、もちろん参考ページは入念に読み込みますが、どちらかというと「参考ページに記載されていることを理解する」に重点を置きます。情報をいったん自分の中でそしゃくして理解し、その上であちこちから情報を仕入れていき、独自の考え方・書き方を通して自分なりに集めた情報・書き方で記事にする。そんな形で仕上げています。そのため結果的に、参考ページとは全く異なる記事について書く場合もあります。

つまり参考ページがあっても「マネ」ではなく、オリジナルな記事が仕上がります。

読者層や媒体の雰囲気を理解してね!

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当たり前ながら記事を提供する媒体には、その媒体を好んで読む読者層というものがあり、その読者層にどんな記事が好まれやすいかという傾向もあります。そのため「このページを参考にしてね!」という意味の中には、「うちの会社ではこんな雰囲気のこんな記事を作ってるんだよ!」「こんな読者層のために、こんな雰囲気の記事を書いてね!」という意味が含まれているケースがあります。

このような場合はもし参考ページがあったとしても、そのページの「文字+構成+情報」は今から自分が書くテーマの記事とは、まったく違う内容の参考ページであることが多いため、基本的にそのページの「雰囲気を読む」、「空気を読む」ためだけの参考資料となります。

雰囲気や空気で読んでいるところは、例えば記事が「だ・である調」だなとか、「記号の使い方」とか、「文章の堅さ・やわらかさ」などです。

また雰囲気や空気は「創作的なもの」に値する場合はマネになってしまいますが、上記のような全体ルールの場合は「文字+構成+情報」記事代金には反映されないため、他の人が書いた記事の雰囲気や空気でつかむ全体ルールのようなもの(語尾や文章の硬軟、情報の硬軟)をマネしても一概にズルい!ことにはならないのかな……?(自信ないけど)と思っています。

私が言いたいのは、こんなことだよ!

また「参考にしてね」という意味にクライアントの「私が言いたいのは、こんなことだよ!」という主義主張が含まれていることもあります。WEBライティングというのは自分発信ではなく、その媒体が発信したい内容の記事を書くことも多いため、媒体が何か主義主張を持っている場合は、必ずその主義主張にそった記事を書かなければなりません。

そのため、「うちの媒体はこんな主義主張を持ってるから、この参考ページのように、媒体の主義主張にそった記事を書いてね」とか「この参考ページのように、うちの媒体ではこんな部分に問題意識を持ってるんだよ。それについて書いてほしいんだよね」というメッセージな場合もあるのです。

そのため、この場合も「主義主張」という立ち位置の部分だけを参考にし、後はその「主義主張」を下敷きに情報処理をして記事を作っていくことになります。

例えば「少子化は○○主導で」とか「貧困対策は○○主導で」とか「子供の教育支援は○○主導で」という主義主張の場合、「国主導」「民主導」「地域主導」を置き換えるとまったく違う記事になるようなテーマだった場合に、参考ページは「どのスタンスで書いているか」という立ち位置の部分だけを参考にするのです。結果として、そのスタンスだけを参考にするだけなので参考ページがあってもオリジナルな記事に仕上がります。

「参考にしてくださいね」というページがクライアントから提示されたとしても、参考にできる範囲が限られているため、結果的にライターはオリジナルな文章でしか仕上げられないようになっているのです。

WEBライター程度の知識量で、なんでオリジナルな記事が作れるの?とちょっと懐疑的な人もいるかもしれませんが、実はこんな感じでクライアントさまとライターとが協力体制で記事を作成し、意思疎通をはかっているからいろんな内容でオリジナルな記事を制作できるのです。

決して人のモノマネ・コピペで記事を書いている訳ではないので、ぜひご安心くださいね。

この記事を書いた人

青井 紬
青井 紬
空間デザイナーを目指していたものが、流れ流れてなぜかWEBライターというお仕事につくことに。人ありきのお仕事のため、「ご縁」を大切に、幅広いご依頼にも柔軟に対応しています。!こちらもご覧ください。

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