面白い文章を書く人の中には「人気ブロガー」と呼ばれる人たちがいます。
ブロガーとして生計を立てている人も多いようです。ブロガーとライターは、似ているようで全く違います。
今回はブロガーとライターの違いについて考えてみたいと思います。
目次
人気ブログの記事には、必ずと言っていいほど「広告」が存在します。
この「広告」がブロガーの主な収入源です。
成果保障型広告としては「アフィリエイト」、クリック課金型広告としては「アドセンス」があります。
どちらもブログを読みに来た人に興味を持たせ、広告をクリックしてもらうことでブロガーのもとに収入が入る仕組みです。
多くの人に読んでもらわないと広告収入が期待できないため、ある程度のPV数を稼げる内容でないと、ブロガーとして生計を立てていくのは難しいのが現状です。
ブロガーと違って、ライターは一記事当たりの単価を提示され、本数を書くことで報酬を得ています。
単価は記事の内容によってそれぞれ違いますが、一般的には安い単価で発注されることが多いのが現状です。
ライターとして生計を立てていくには、記事の本数をある程度稼がないと難しいでしょう。
ブロガーはその名のとおり「ブログを書く人」です。ブログというと「個人の日記」というイメージがありますよね。
自分の好きなことについてとことん掘り下げたり、読んだ人に「得した!」と思わせる記事を書いたりと、ブログの記事の内容にもいろいろあります。
時には広告に沿った内容のブログを求められることもありますが、基本的にはブログのテーマは個人で決めることができます。
一方、クライアントから発注があって初めて記事を書けるのがライターです。
記事の掲載先やテーマなどはクライアントから細かく決められていて、その内容に沿った記事を書く必要があります。
自分があまり知らない分野についての依頼も多く、調べながらクライアントの要望に沿った内容の記事をなんとか仕上げます。
ブロガーのように「自分でテーマを決められない」ことが多いのが、ライターの主な特徴です。
ブロガーの最大のメリットは「思い立ったら誰でも気軽に始められる」ことではないでしょうか。
ライターとして活動するなら、必ずと言っていいほど「テスト記事」の提出を求められますが、ブロガーにはそのような制約はありません。
また、ブログのテーマを決めるのも自分なので、好きなテーマを選んでブログを開設することができます。
記事を書く上で「納期」というものが存在しないので、自分のペースで文章を書くことができるのもメリットの一つです。
ブロガーのデメリットとしては、かなりのPV数を稼がないと「広告収入が安定しない」という点です。
ブロガーは広告によって収入が発生するため、まずはブログをたくさんの人に見てもらう必要があります。
たくさんの人に見てもらうには、記事の内容や更新頻度も大事です。
いくら面白い記事をブログに載せていても、更新頻度が少なければPV数の増加にはつながりません。
収入が不安定であることが、ブロガーの最大のメリットと言えそうです。
ライターのメリットとしては記事単価が決まっているので収入の予測が立てやすいという点が挙げられます。
記事単価と本数によって収入が決まるため、ブロガーのように「PV数を稼がないと収入にならない」ということはありません。
記事を書いて納品した時点で報酬が発生するので、ブロガーよりは収入が安定していると言えます。
また、複数のクライアントと契約することでいろいろなテーマの記事を書く場所が与えられます。
ライターとしてのスキルアップや収入増加にもつながるので、複数のクライアントと契約できれば自分にとってもプラスになります。
ライターのデメリットは「自分の個性を消すことが多い」ということです。
最初からテーマやターゲット層が決まっている記事を依頼されることが多く、そこには「個人の感想」を挟む余地はありません。
記事を書くなら自分の個性を出したい、と思うライターも多いとは思いますが、現状では「ライターさん個人の意見は必要ありません」と言われることの方が多いです。
ブロガーは自分の個性が武器となりますが、ライターにとっては自分の個性を消す必要があります。
また、ライターにとって絶対に落とせないのが「納期」です。納期が守れなかったら信用も失い、仕事が来なくなる可能性が高くなります。
自分の好きな時に更新できるブロガーとは違って、納期に縛られているのがライターの大きなデメリットではないでしょうか。
ブロガーとライターの違いについて、メリットやデメリットも含めて検証してみました。
こうやって比べてみると「文章を書く」ということは同じでも、全く違うフィールドに立っていることがよくわかります。
ブロガーも面白そうですが、いろいろなテーマの記事を書けるライターの方がやっぱり楽しいです!