メディア運営ではコンテンツの更新・追加が不可欠ですが、継続的に制作していくためには内製化と外注のどちらが良いかで、悩む企業も多いのではないでしょうか。
内製化と外注にはそれぞれメリット・デメリットがあります。具体的にどういったことが挙げられるか、早速見ていきましょう。
コンテンツ制作内製化のメリット
社内でコンテツを制作することには、下記のように多くのメリットがあります。
・外注費を社内育成に回すことができ長期的に見たとき、コスト削減に期待できる
・メンテナンス・更新・修正にすぐ対応できる
・社内でコンテンツを制作するため、専門性が高く、信頼できるサイトとしてGoogleに認識されやすい
・効率的に計画が進みやすい
・社内で相談や、すり合わせがしやすい
・ノウハウが蓄積されていく
例えば、記事の内容を修正・更新したいときに、社内で対応できる人材が確保できていれば、
素早く対応ができるので、いつでもサイトを最新の状態に保つことができます。
また、投稿や修正・更新の手順をマニュアル化しておくことで、担当者の人事異動があった場合にも、引き継ぎをスムーズに行うことができ、クオリティを担保しつつ、すべてを社内で完結できます。
このほか、コンテンツ制作に関するノウハウもマニュアル化しておけば、担当を固定せずとも同じクオリティを常に担保できるでしょう。
そして内製化する一番のメリットは、企業のサービス・製品を熟知した専門家である、社内の人間が執筆することで、専門的かつ良質なコンテンツを制作することができる点です。
このようにメリットの多い内製化ですが、導入を検討しても、すぐにスタートできるものではありません。予め内製化できる体制を整えておく必要があるのです。
体制の整え方を視野に入れながら、次に内製化のデメリットについても見てみましょう。
コンテンツ制作内製化のデメリット
・社員育成に費用と時間が掛かる
・他業務と並行した執筆になるため、大量に記事を確保できない
・定期的な記事の更新・継続した一定数の記事の確保が難しい
特にメディアを新規で立ち上げた後、ある程度の期間は継続的に、一定量の記事を投稿する必要があります。
例えば、1ヶ月に50記事ずつ投稿する場合、社内で記事作成を行おうとすると、1名の執筆限度が、1週間に1記事の場合、1ヶ月で4記事になりますので50記事の場合、13人程度確保が必要な計算になります。
これは、社内の人間が、通常業務と並行しながらコンテンツ制作を行う場合の記事数と捉えてください。通常業務をこなしながら執筆を進めることは、考える以上に時間の確保が難しいものです。
その点、社内に専任のライターがいる場合には、この心配はありません。
しかし、専任のライターがいない場合、社内の人間はプロのライターではないため、初めにウェブ独特の執筆方法やSEOを踏まえた執筆方法について、知識を身につけておく期間が必要になります。
さらに、執筆に慣れないうちは、1記事を書き上げるのに5時間以上掛かることは珍しくありません。
1ヶ月に1名が4記事を担当する場合、20時間以上を確保する必要があることになります。
通常業務と並行しながら20時間の執筆時間を確保するのは、簡単ではないことも多いのが現状ではないでしょうか。
次に、外注するメリットにはどのようなものがあるのか見ていきましょう。
外注のメリット
記事作成代行業者への外注または、クラウドソーシングの利用や、業務委託契約をフリーランスのライターと結ぶ場合、下記のメリットがあります。
・記事の大量発注が可能
・制作期間が短く済む
・SEOの知識があるプロのライターが記事を作成してくれる
・発注後の管理が効率的にできる
社内でライターを育成する必要がないということは、その分の時間や費用を有意義に使うことができる点において、メリットになります。
また、SEOの知識を有するライターが書き上げてくれる。という点は、大きなメリットといえるでしょう。
そして、記事の大量発注では複数ライターが一斉に執筆を行うことが可能なため、短期間で仕上がります。
この場合、記事作成代行業者のディレクターが、ライターの確保や品質・スケジュールを管理するため、発注後の管理をお任せできる点もメリットになります。
尚、フリーランスのライターと業務委託契約を結ぶ場合や、クラウドソーシングを利用する場合には、ライターひとりひとりを管理していく必要があります。
外注のデメリット
・コストが掛かる
・クオリティにバラつきが出ることも
外注する場合、制作コストが掛かることは避けて通れない問題になりますが、気になる点は、「クオリティのバラつき」ではないでしょうか。
複数のライターが執筆に当たる場合、バラつきが生じる心配がありますが、文体や、具体例を示すなど、レギュレーション化することで、バラつきを最小限に留めることができるでしょう。
また、コスト面は、記事作成代行業者毎で異なります。
業者選びに悩む場合は、優先事項を決めておくと選択肢が絞れます。
例えば、クオリティより速度を優先する場合には、1文字0.7円~1円単価の記事でも良いでしょう。
細かな調整・修正を行いながら投稿できる体制が社内で整っている場合に向いています。
また、コンテンツが充実していてクオリティの高い記事を優先する場合には、文字単価3円~だと、安心して頼める目安になるのではないでしょうか。
社内の修正が最小限に済む分、人的リソースも最小限に抑えられます。
尚、クラウドソーシングを利用する場合には、比較的文字単価を抑えた発注が可能ですが、予め理解しておきたい点があります。
先ほども少し触れましたが、ライターの管理が必要になる点です。
特に複数のライターへ依頼する場合には、人数分を管理するため、社内にディレクターが必要になります。ライターの問い合わせ対応や、スケジュール管理、記事チェックなどが行える体制が不可欠です。
その点、記事作成代行業者を利用することで、ディレクターが業務委託契約を結んでいる専任ライターの割り当て・スケジュール管理・品質管理をすべて担うため、管理の負担を大幅に軽減することが可能です。
結論:外注と内製化のハイブリッドタイプが良い?
外注は、長い目で見るとコストを軽視できません。
そのため、両者のいいとこどりをしたハイブリットが理想的と言えそうです。
具体的には、社内の体制が整わないうちは、記事作成代行業者を利用しながら、その間に社内育成を進めていく方法です。
また、コンテンツの制作は記事作成代行業者を利用し、サイト更新・リライト・修正等を内製化する。という方法も良いでしょう。
社内で専任のライターをおいておく。または、業務と並行して、長期間コンテンツを作成し続けていくことは、簡単なことではありません。
メディアを運営する上で、サイトの更新は欠かせませんが、社内でコンテンツ制作が滞ってしまっては、サイト自体の評価が下がる要因にもなり得ます。
社内で長期間コンテンツを制作していく体制が整えば、全面的な内製化へ。
または、コンテンツ制作は外注してしまったほうが効率的だ。という場合には、コンテンツ以外の部分を内製化する。
この、どちらかの方法で検討をされるのが、良いのではないでしょうか。
もちろん、コンテンツの更新・SEO施策や記事作成を含め、すべてを外注する方法もありますが、コンテンツ制作か、またはサイト更新か、いずれかの時点で一度は社内でコンテンツに目を通すことをお進めします。
なぜなら、サイト全体の品質の維持や改善のために必要であるからです。
例えば、サービスの終了・商品の仕様変更などは、記事作成代行業者ではすぐには気づけず、対応が遅れてしまうこともあります。
裏を返せば社内の人間だからこそ、迅速に気づき、対処することができるのです。
そういった問題にも自社コンテンツに目を通すことで、いち早く見つけることができるでしょう。
さらに、外注で納品されたコンテンツをたたき台に、社内ならではの専門的な知識を加筆し、より良質なコンテンツを掲載することが可能です。
以上の点から、サイトの更新、コンテンツ制作、両方またはどちらか一方は内製化することをおすすめ致します。
いかがでしょうか。
外注を上手く利用しつつ、社内でメディア運営を内製化できる体制を整えていく。というのが賢い方法になりそうですね。
お役立ちコラム一覧に戻る