ライターとして様々な記事を作成していると、時折、「自分にとって得意ではない分野」の執筆依頼を受けることもあります。どんな内容を得意として、どんな内容を不得意とするのかには、ライターの個性が表れるもの。私にとっては、「ビジネス系記事」が苦手分野になります。
目次
苦手な分野の執筆依頼がきたとき、最初に思ってしまうのは「来たか……」ということです。ライターにとっては、自分の得意分野の記事は書きやすいもの。読み手の気持ちも想像できるので、「求められる記事」の作成も容易です。その反面、不得意分野の記事作成には、どうしても時間がかかってしまいます。「内容に間違いがない記事であること」は最低条件ですから、それをクリアするための下調べが重要です。
苦手だな……という気持ちはありますが、ライターとしていただいたお仕事に、ありがたく思うのも事実です。積極的に挑戦して、得意分野を広げていきたい!という気持ちも、もちろんあります。私の場合、自分が理解できるテーマである限り、積極的に引き受けたいと考えています。これを機に、様々な知識を広げられたらいいなという気持ちで、前向きに取り組んでいます。
とはいえ、こんなライターの本音は、クライアントには関係のないもの。「苦手分野だから」といって、レベルの低い記事を納品されては困ってしまうでしょう。こうならないためにも、まずは基本の知識を勉強していきます。参考図書があれば目を通しますし、わからない言葉はその都度ネットで検索。ありがたいことに、これだけでも多くの知識が集まります。また、一冊の本、一つのサイトだけでは、知識が偏ってしまう可能性もあるでしょう。できるだけ、多方面からの意見を参考にしています。テーマに関して自分なりに理解を深められたら、自分の言葉で記事を作成しています。
苦手分野の記事作成で、気を遣うのが納品前の最後の仕上げです。自分の書いた内容を読み返し、より適切な文章にしていくのですが、本当に間違いがないかどうか、くまなくチェックしていきます。たとえば内容が「ビジネスコラム記事」で「敬語」について記載しているのに……記事の中で使っている敬語に間違いがあれば、説得力はゼロに! こんなことにならないよう、気を付けています。
苦手な分野の記事を作成し、納品したあとは、ホッと一安心するものです。「終わった! やりきった!」という達成感もありますが……いつクライアントから修正の指示が入るかと、不安な気持ちも抱いています。こうした記事が無事にサイトにアップされているのを見ると、ライターとしての自信にも繋がりますね。苦手意識はなかなか消えないものですが、次に同様の依頼をいただいたときも、ポジティブな気持ちで取り組みたいと思っています。