文章の組み立てがうまくなるテクニック

文章はただ書けばいいというものではなく、いくつかの文を上手に組み立てていくことで質が上がります。

逆にこの組み立てがうまくいかないと、いくら一文が良くても文章自体はイマイチの出来になりかねません。今回は、文章を上手に組み立てる方法をご紹介しましょう。

目次

最初は短く、徐々に長くしていく

いきなり長い文章を書こうと思ってもなかなかうまくいきません。大抵はだらだらとただ長いだけのものになってしまい、読むのがウンザリしてしまうことも。

これを避けるためには、いきなり長い文章にしようとせず、まずは短い文章を作ってみましょう。

例)

「今日私は学校に行きました」
「今日私は、早起きして学校に行きました」
「今日私は早起きして学校に行き、日直の仕事をしました」
「今日私は早起きして学校に行き、日直の仕事をしたあと授業を受けました」

言葉をひとつずつ足していくことで、文章がどんどんと深いものになっていきます。

ポイントは前後の言葉とつながりを持ちながら、言葉(一文)を足していくことです。

いきなり関係ない言葉がでてくると行動の前後関係がつかみづらくなり、読む側が混乱してしまいます。以下の例を見てみましょう。

悪い例)

「今日私は学校に行きました。授業を受けて早起きして日直の仕事をしました。」

「早起き」が「授業を受けて」のあとにきてしまうと、時間軸がズレてしまいます。行動を、順を追ってならべるとスムーズになりますよ。

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事実をすべてのべる必要はない

上記の文章は、行動をすべて並べています。しかしこれをそのまま続けると、事実だけが長々と書かれているつまらない文章に仕上がってしまいますから、削る作業を行いましょう。

慣れれば最初から削った状態で文章を書いてもいいですが、最初のうちは組み立ててから削ったほうがスムーズです。

また、ただ削っただけでは文章が短くなってしまいますから、ポイントとなる一文に深みを持たせます。

読む人が興味をそそられるような表現をたくさん盛り込んでみましょう。

例)

「今日私は早起きして、日直の仕事をしました。教室の窓を開けて、黒板をきれいにし、日誌をつけます。特に黒板消しはやりがいがあって、どれだけムラなく仕上げることができるかを一番に心がけています」

学校に行く、授業を受けるという言葉は省略されましたが、内容から学校に行ってその後授業を受けていることは想像がつきます。

上記のように日直の仕事を文章のテーマとして扱うことで、どの部分が重要かつ読み手に伝えたい部分なのかを明確にすることができます

文章の組み立てがうまくできるようになると、書く人も読む人も楽しめるようになります。ぜひ積極的に文章を組み立てて、文章上手になってみてくださいね。

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