クラウドサービスを最大限に利用するためには、まずはそのシステムを知る必要があります。
前章では、クラウドサービスの基本を確認しましょう。
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クラウドサービスって何？
デジタル社会が当たり前になった現代において、色々なシーンでクラウドというサービス利用している人は多いことでしょう。
しかし改めて「クラウドって何？」と聞かれると、説明ができないって人もいるのではないでしょうか？
クラウドとは、「ネット上でデータや情報を管理できるウェブサービス」の総称です。
これまではPC内でデータを保存・管理していましたが、これを ウェブ上で行うのがクラウドサービスといいます。
ネット接続できる環境があれば、どの端末からも利用できるのが、このサービスの特長といえるのです。
例えば、PC内に写真を保存したけれど、ブルースクリーンなどの最悪な状況に陥り、初期化をしなければならなくなったとき。
バックアップを取っていなかったため、泣くはめになったことはないでしょうか？
決してよくあることではありませんが、いざという時のためにバックアップを取っていないと大変なことになるでしょう。
クラウドサービスを利用すれば、ネット上で保管している状態なので、もしPCに何かあってもひとまず安全であるといえます。
もちろん写真の保管場所というシステムだけではなく、スケジュール管理・メール送受信・はたまた文書の共同作成など、多岐に渡って展開されています。
その多くは基本的に無料で利用できるのが嬉しい限りです。
いつでもどこでもどの端末でも利用することができ、誰とでも共有することができる、広がるデジタルツール。
ビジネスからプライベートまで、幅広く活用できる新世代のウェブサービス。
デジタル化がどんどん発展する現代において、もはや無くてはならないものといえるでしょう。
利便性の高いサービス、でもちょっと待って～クラウドには弱点もある！？
ネット上で管理できる便利なサービスですが、もちろん弱点もあります。
これからご紹介する内容を念頭に入れた上でクラウドサービスを活用しましょう。
情報漏洩の危険性
ネット上でやり取りする上で、常に隣り合わせにある問題です。
アカウント情報は、きちんと管理しないと第三者にハッキングされる危険があることは周知の事実でしょう。
セキュリティをしっかりとして、情報が漏れないように注意しましょう！
サービスが終了する危険性
サービスが終了することがあるということも頭に入れておきましょう。
突然のことでも、無料で提供されているものに対しては受け身でしかないですよね。
このような事態を避けるためには、あまり重要なデータは取り扱わないか、
もしくは他のクラウドサービスと２重に管理しておくことが安全なのかもしれません。
クラウドサービスには色々な種類があることを確認しておこう
ひとえにクラウドと言っても、その種類は多種多様です。
代表的なものでは、ウェブメールとしての「Gmail(Gメール)」が挙げられます。
メインアドレスとして、または無料で利用できることからサブアドレスとして、 ビジネス・プライベートともに利用している人は多いのではないでしょうか？
ウェブメールを始めとして、クラウドサービスにはどのような種類があるのかを確認しておきましょう。
ウェブメールサービス
ブラウザから利用することができるメールサービス。メールソフトでは必要なアカウント設定をしなくても、ウェブ上にアクセスするだけで どこでも手軽にメールチェックできるのが最大の利点です。
先にも述べたように、Gmailなどのウェブメールは多くの人が利用しているでしょう。
他にも、「Yahoo!メール」や「Outlook.com」などが挙げられますが、そのサービスの多くはスマホからでも送受信可能ということです。
ストレージサービス
データをウェブ上に保管できるサービス。PC・スマホ・タブレットと、ほとんどの端末で対応しているので それぞれの端末同士でデータの共有をすることによって、更に利便性の高いサービスとなります。
保管できる容量はサービスごとに違うので、自分に適したサービスを利用しましょう。
ほとんどのサービスが、有料プランに変更することによって容量を大きくすることもできます。
「DropBox(ドロップボックス)」や「Googleドライブ(グーグルドライブ)」、またマイクロソフト社が提供する「SkyDrive(スカイドライブ)」が代表的です。
画像共有サービス
写真などの画像データをウェブ上で保管できるサービス。「Picasa(ピカサ)」などが挙げられます。
プライベートで活用している人は多いことでしょう。
クラウドサービスを利用することによって、離れた相手にも瞬時に伝えるツールになる優れもの。
遠く離れた両親に子供の写真を見せてる人もいるのではないでしょうか？
アップロードした画像は、他ユーザーのコメントを残せる機能もあったりします。
サービスによっては画像編集や補正機能が備わっており、より美しい画像として残すことも可能です。
何気ない写真１枚が、このような機能を使えば、より内容の濃いものになるのは間違いないでしょう。
動画共有サービス
動画を共有できるサービス。自分で撮った動画を投稿したり、または視聴することができます。
時たまテレビの情報番組でも動画が取り上げられるほど、社会的にも有名になっている「YouTube(ユーチューブ)」
デジタル社会に足を踏み入れてる人にとっては、もはや知らない人はいないといえるほどです。
「ニコニコ動画」などは、再生中の動画にコメントを入れ即座に流すことができます。
視聴するユーザーの反応が分かり、また動画がより深みのあるものになるのが面白い特徴ではないでしょうか？
音楽共有サービス
音楽ファイルをネット上で保管できるのが、音楽共有サービスです。
日本国内では、著作権の問題も絡むこともあり利用できないサービスも多いのですが、徐々に普及していることも確かです。
音楽好きな人なら是非活用して欲しいクラウドサービスです。
スケジュール管理サービス
カレンダーに予定を書き込み管理できるサービス。「Googleカレンダー」は利便性が高いことで有名です。
特に社会人にお薦めしたいサービスといえるかもしれません。
先にも述べたように、PC・スマホ・タブレットと、どの端末からでもアクセスできるのがクラウドサービスの特長です。
他のユーザーとも共有ができるので、社員同士でスケジュールを把握しあったりすることが可能です。
サポートによっては通知機能などもあるので、活用することによってミスを減らすためのサポートにもなるでしょう。
取引先・社内・自宅と、どこでもスケジュール管理ができるので、忙しいビジネスマンには最適なツールとしてお薦めです。
もちろん家族間での共有にも便利なので、親子・夫婦でどんどん活用して欲しいサービスです。
メモ・ノート管理サービス
忘れてはいけない情報やウェブページなどを、メモやノートに書き留めておくようにクラウドサービスを利用することができます。
例えば気になったウェブページは、ブラウザのお気に入りに入れる人は多いでしょう。
ですがそれだと、その端末上でしか利用することができません。
「Evernote (エバーノート)」というクラウドサービスを利用することによって、その不満は解消されます。
文書・画像・音声・ウェブと、あらゆる情報を記録・共有しておけるサービスとして、多くのユーザーに活用されています。
家計簿として、料理レシピとして、また子供の成長記録として…、暮らしの中の記録帳としても大活躍できることでしょう。
地図サービス
日本中を歩いて測量した伊能忠敬が「Google マップ」を見たら、きっと驚くことでしょう。
現代人にとってネット上で世界中をくまなく探索できるのは、もはや当たり前になりました。
しかし現在のクラウド地図サービスの原点ともいえる、何もない時代に地図を完成させるために努力を重ねてきた人々を忘れてはいけません＿＿＿。
その当たり前になったクラウド地図サービスですが、本当に素晴らしい機能を持ち合わせています。
このサービスは、地図の確認どころか、ルート検索までできる優れもの。
スマホのGPS機能は、カーナビ代わりにもなる画期的なツールです。
クラウド地図サービスを活用すれば、「ここはどこ？」状態になることは回避できるでしょう。
オフィス文書サービス
エクセルやワードを利用する人は多いことだと思います。
これらをより活用できるものとしてウェブ上で閲覧・編集できるオフィス文書サービスがあります。
「SkyDrive (スカイドライブ)」の《オフィスウェブアップス》は、有効的に活用できる機能です。
第5章でもこのサービスの特長をご紹介いたします。
RSSリーダーサービス
よく閲覧するブログやニュースの類は、それぞれチェックするのは大変だと思います。
RSSリーダーサービスを利用すれば、サイトを開かなくても最新記事を一括チェックできるので便利です。
「feedly (フィードリー)」は英語表記ですが、すっきりとしたインターフェースであり直感的な操作ができるので、使いやすいサービスとして人気があります。
Googleリーダーのサービス終了(2013年7月1日終了)と共に、こちらのサービスに移行した人も多いのではないでしょうか？
国内のサイトでは、「livedoor Reader (ライブドア リーダー)」が有名です。
電子コンテンツストアサービス
電子コンテンツストア、これもまたクラウドサービスの1つです。
「iTunes Store(アイチューンズ ストア)」や「Google play(グーグル プレイ)」を利用している人は多くいるかと思いますが、
これらはアプリや音楽、動画・電子書籍などを購入できるネット上のお店です。
他のネットストアと違い、これがクラウドサービスといえる点は、購入情報をネット上で保存しておくということです。
そのことによって、アカウントさえ同じであれば他の端末からもコンテンツを再ダウンロードできます。
(ストアによっては、再ダウンロードに制限がありますので注意をしましょう。)
探せばまだまだあります！～クラウドサービス
先で述べたのは、クラウドの中でも代表的なサービスです。
ですが、他にも利便性の高いクラウドサービスはあるのです。
ファイルを転送してくれる「Giga File便」「宅ファイル便」
日時をしてメールを送信できる「ヨヤクメール」
15分で受信ファイルごと消滅してくれる「クイックメール」
他にも色々あるので、探せば自分に合ったクラウドサービスが見つかるかもしれませんね。
目的別でみてみよう～クラウドサービスの利用法
いろんなファイルの倉庫として保管したい
→ DropBox
SkyDrive
Google Drive
drivee
Tumblr
Box
どこでもいつでもどの端末でもメールチェックがしたい
→ Gmail
Outlook.com
iCloudメール
Yahoo!メール
スケジュール管理がしたい
→ Google カレンダー
とりあえずメモっておきたい＆記録帳として書き留めておきたい
→ Google Keep
Evernote
Chrome
PostEver
pocket
オフィス文書を取り扱いたい
→ SkyDrive
写真の共有がしたい
→ SkyDrive
Amazon Cloud Drive
Flickr
Picasa
Instagram
動画の共有がしたい
→ PlayMemories Online
You Tube
音楽を共有したい
→ Google Music
SoundCloud
Spotify
Last.fm
地図で場所を把握したい
→ Google マップ
Bing Msps
Apple Maps
マピオン
最新記事をいち早くチェックしたい
→ feedly
Feedspot
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アプリや音楽をネット上で購入したい
→ Google Play
iTunes Store
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