ウェブライターのリアル……その報酬と確定申告について

筆者が「ウェブライターになろう!」と決めたのは、今から3年ほど前のことです。それまでも、記事作成で報酬をもらうことはありましたが、自分の意識的にも、いただける金額的にも「主婦のお小遣い稼ぎ」程度でした。しかしありがたいことに、徐々にお仕事が増え、報酬金額も増えることに……。その結果、「確定申告」をする必要が出てきました。筆者の場合、そのタイミングが3年前のこと。今回は、在宅ライターの収入と、確定申告についてお知らせしようと思います。

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え!? 103万円じゃないの!?

主婦のパートなどで、ボーダーラインと言われているのが「収入103万円以上」という金額です。これ以上になると、なんだかよくわからないけれど、損になるっぽい……!? こんな情報を耳にした経験がある方も多いはずです。しかし! フリーランスのウェブライターの場合、この金額は対象外。実際のところ、「所得が38万円を超えれば所得税の対象。もちろん確定申告も必要」なのです。(他にも、源泉徴収額を取りもどすためにも、確定申告は必要ですね。)

103万円でしたら、月の収入は8万5千円程度。しかし38万円の場合、月の収入は3万円ちょっと……。意外に身近なボーダーラインだと言えるでしょう。

WEBライターは時給換算するといくらなのか

2015.05.20

初めての確定申告に挑戦!

さて、筆者の場合、「今年はこの金額を超えるかも……!?」と意識したのが、3年前のこと。確定申告に、初挑戦することが決まりました。それまでなんとなーく仕事をしていたけれど……準備って何をすれば良いの? 税金っていくら? 扶養には入れるの!?と、頭の中は疑問でいっぱい! しかし、ここはウェブライターの本領発揮! わからないことは、ほぼ全てネットで解決しました。(どうしてもわからないことは、税務署に問い合わせればOKです。)

とりあえず初年度は、まだルールが緩かった「白色申告」を行うことに。当時は「帳簿記帳」も義務ではなく、経理処理が簡単に思えたので、パソコンで自分なりの帳簿をつけ、報酬と経費の流れをハッキリとさせました。(※平成26年からは、白色申告であっても記帳が義務付けられています。)いただいた報酬金額が38万円以上であっても、個人事業主として仕事をしていれば、「経費」の申告が認められています。「所得38万円以上」というのは「実際に受け取った報酬額-使った経費」で計算されるので、節税のためにも、お金の流れをきちんと把握しておくことは重要なことですね。

翌年はさらに報酬額が上がるかも!?

税務署のお兄さんの手ほどきで、最初の年の白色申告はなんとか終了……。息つく暇もなく、新たな問題が発生します。それは「翌年の報酬額は、もっと上がるはず!」というものです。(非常にありがたい話なのですが……。)所得税は、出来る限り節税したい! そこで、白色申告完了と共に、次年の「青色申告」に向けた準備をすることにしました。正規の簿記による帳簿の作成、決算書の提出が義務になるものの、38万円に加えて、最高で65万円もの特別控除が受けられるのが、最大のメリット! 合わせると、103万円までは所得税が掛からないことになるのです。青色申告を行うために「開業届」と「青色申告承認申請書」を提出し、青色申告用のパソコンソフトを購入。ちなみに、このころから、書類上で職業の記載を求められると「主婦」ではなく「自営業」と記載するようになりました。

ライターの目標を考える

2018.07.26

青色申告って難しいの?

確定申告、特に「青色申告」と聞くと、「難しそう!」と思う方も多いのではないでしょうか。しかし実際のところは、帳簿付けはパソコンソフトに任せきり。ぶっちゃけ、私は未だに、簿記に関する正確な知識を持ち合わせておりません……。パソコンソフト利用を前提にした税務署セミナーも多数開催されていますし、そもそもソフトのサポートも手厚いので、困った経験はほとんどありません。ウェブライターとしてお仕事を増やしたい!と思うなら、挑戦してみてはいかがでしょうか。

自宅で仕事ができるのは、主婦にとって非常に助かることです。ただ、自分で管理しなくてはならないことが増えるのも事実! 仕事をする環境を整えるという意味でも、確定申告について、真剣に検討してみてはいかがでしょうか。