在宅ライターの仕事は、ほとんどの場合ひとりで家のパソコンに向かってひたすら執筆する、というケースが多いですよね。
気楽と言えば気楽ですが、ふと気づくとひとりごとをぶつぶつ言っていたり、愚痴を話せる相手もいなかったりと、孤独な一面もあります。
今回はそんな「家でひとりで書く」ことのメリットとデメリットについて考えてみました。
目次
最大のメリット:面倒な人間関係がない!
まずはメリットを挙げてみましょう。
自分のペースで仕事ができる
会社に勤めていると、自分の担当する仕事以外の雑用や頼まれごとなどが多く、なかなか思うように仕事のペースがつかめませんよね。
頼まれごとや雑用などが多すぎて、残業ばかりの毎日になってしまうことも。
その点、在宅ライターの仕事のスケジュールは自分次第。
忙しい方が収入のことを考えると安心しますが、「今週はちょっとのんびりやりたい」と思ったら、スケジュールを見直して余裕を持たせることもできます。
依頼された仕事を引き受けるかどうかも自分次第なので、仕事のペースを突然乱されることもありません。
家でひとりで黙々と書くので、先輩や上司に無理難題を押し付けられたり、たくさんの雑用を言いつけられることもありません。
仕事のペース配分を上手くコントロールできるのは、在宅ライターの大きなメリットの一つです。
面倒な人間関係がない
会社勤めで一番悩まされるのが、イヤミな上司や怒りっぽい先輩、気の合わない同僚やお局さまなどの「人間関係」ではないでしょうか。
会社で仕事をする場合、一つの仕事を完遂するためにはチームワークが必要です。
自分一人だけで完結できる仕事はそうそうないので、嫌な人とも関わらないとやっていけないですよね。
在宅ライターの場合は、人間関係がまったくないわけではありませんが、直接的に関わる人の数は会社勤めの人に比べて相当少ないですよね。
そのやり取りもメールがほとんどなので、無味乾燥と言ってしまえばそれまでですが、人間関係のトラブルに巻き込まれることもありません。
「説教ばかりの上司」や「ヒステリーを起こすお局さま」と一緒に仕事をするわけでもないので、ある程度は自分の好きなように仕事をすることができます。
この「面倒な人間関係がない」というのは、在宅ライターの最大のメリットと言えそうです。
雑音がないので集中できる
会社で働いていると、一つの仕事に一日中集中するというのはなかなか難しいですよね。突然打ち合わせが入ったり、クレームの電話応対が入ったりすると、仕事をいったん中断する必要があります。
いったん中断した仕事をまた再開する頃には、他のことに気を取られて集中力がなくなってしまう場合もあります。
在宅ライターの強みは「家でひとりで書く」ということ。
仕事の依頼のメールに気を取られることはありますが、電話応対に追われたり会議に出席することもほとんどありません。
無駄な雑音がない分、「書くこと」に集中できる環境を作ることができます。
実際に「記事を書く」という仕事は想像以上に集中力が必要ですよね。集中力が続かないといい記事は書けません。
会社というしがらみがなく、仕事に集中できるのも在宅ライターのメリットです。
最大のデメリット:愚痴を言い合える仲間がいない!
いいことばかりに思える在宅ライターの仕事ですが、もちろんデメリットもあります。
自分で決めたペースを守らないと仕事が終わらない
当たり前のことかもしれませんが、
在宅ライターにとって「納期厳守」は鉄則です。
忙しいときは〆切が一日に何本も重なることがあるので、〆切直前はピリピリしてしまいますよね。
自分でペース配分を決められるのが大きなメリットですが、そのペース配分を間違えたり、体調不良などでペースが乱れたりすると、あとで大変な思いをするのは自分です。
たとえば体調不良で会社を何日か休んでも、誰かが代わりに緊急の仕事を片付けてくれたり、先輩がフォローしてくれることもありますよね。
でも在宅ライターは「ひとりで書く」仕事なので、自分の代わりは誰もいません。
引き受けた仕事は責任を持って、自分一人で納品までやらなければなりません。
「今日はなんだか気分が乗らないから」なんてスケジュールを調整して、〆切直前に必死になって夜遅くまで仕事、となっても、助けてくれる人はいません。
自分でスケジュールを調整できるのはメリットでもありますが、裏を返せば大きなデメリットになってしまいます。
愚痴を言い合える仲間がいない、少ない
家でひとりで黙々と仕事をしていると、寂しい気持ちになることはありませんか?
何度も繰り返すようですが、在宅ライターは「家でひとりで書く」という仕事。
雑音や面倒な人間関係がない代わりに、同僚などの「愚痴を言い合える相手」もいないのです。
これは人によるかもしれませんが、在宅ライターの仕事を始めてから感じた「孤独」でした。
会社勤めだと、嫌な上司がいて、同僚などと一緒になってその上司の愚痴を言うことで、気分が晴れることもありますよね。
でも在宅ライターの仕事だと、仕事中はもちろんですが「同じような仕事をしている仲間」を見つけにくいので、愚痴の一つも言う相手がいません。
「仕事の愚痴を言い合える環境」というのは、実はとても大切なことだったんだということを、この仕事を始めてから痛感しました。
気が付くと一言も話さずに1日が終わることも
上記と少しかぶりますが、家でひとりで仕事をしていると、気付いたら「今日は誰とも喋ってない」という状態もしばしば訪れます。
家族と同居している人ならそんなこともありませんが、ひとり暮らしだと特にそう思ってしまいますよね。
会社に行けば誰かしらと会話をする機会があるので「今日は誰とも喋ってない」ということはまずありませんが、家でひとりで書いていると、本当に喋る機会がありません。
ランチタイムに同僚とおしゃべり、なんていうこともないので、午前中の仕事が終わったらひとりで黙々とお昼を食べて、また午後からひとりで黙々と仕事。
仕事が終わっても、誰も「おつかれさまー」と言ってくれないので、自分で自分に言うしかありません。ひとりごともどんどん増えていきます。
パソコンに向かって「いやー無理」とか「よっしゃ終わった!」と言っている自分の姿に、時々引いてしまうことも……。
喋ることが好きな人には、在宅ライターの仕事は向いていないかもしれませんね。
まとめ
「家でひとりで書く」在宅ライターの仕事について、メリットとデメリットを挙げてみました。
人間関係に悩まなくていいのは大きなメリットですが、愚痴を言い合える仲間がいないのは寂しいものです。
この仕事を「気楽」と考えるか「孤独」と考えるかで、仕事への姿勢もだいぶ変わってくるのではないでしょうか。