ライターとして活動していると、個人名で仕事をする場合と、編集プロダクションを通して仕事を受けて、社名を背負って仕事をする場合の2パターンがありますよね。
どちらのパターンも責任が伴いますが、特に編集プロダクションから仕事をもらっている場合は責任重大です。
今回は「社名を背負って記事を書くということ」について、私の失敗談を交えてご紹介したいと思います。
目次
修正依頼で多方面に迷惑をかけてしまう
事の発端は、納品した記事に大きなミスがあり、修正依頼が来たことでした。
修正の指示通りに修正して納品しましたが、再度修正依頼が来ました。
最初に来た修正の指示をきちんと理解していなかったため、編集者側である程度まとめてくれた記事に、文章をつける形で再々納品しました。
この段階で、いろいろな人に迷惑がかかっていることがわかりますよね。
まずはクライアントに迷惑がかかる
ライターが記事を納品した後、編集プロダクションを通してクライアントに記事が納品されますが、その後にクライアント側でのチェックがあります。
その時点で希望通りの内容の記事ではなかった場合、クライアントには「編集プロダクションに修正指示を出す」という手間がかかります。
この手間だけでも、十分に迷惑がかかっていますよね。
次に編集者に迷惑がかかる
クライアントから修正指示を受けた編集者は、まずクライアントに謝罪をしなくてはなりません。そしてすぐに、ライターに修正依頼を出します。
納期や時間などがタイトなので、修正依頼の対応をすぐやってくれるかどうか、頭を悩ませます。
そして今回の場合、ライター側(私のことです)が修正指示をきちんと理解していなかったため、再度修正依頼を出す手間がかかります。
さらに、ある程度まで編集者が記事をまとめる形となり、その手間も労力も大変なものです。
編集者にも多大な迷惑がかかっていることがわかりますよね。
編集プロダクションの「社名」の評判を落としてしまう
書いた記事の修正依頼がくると、クライアントと編集者、どちらにも大変な迷惑をかけてしまいます。
編集プロダクションから仕事をもらっている場合、ライター個人の名前はそこには出ません。
あくまでも「編集プロダクションの社名」を背負って記事を書くことになります。
修正依頼が多いと「あそこの編集プロダクションは質が悪い」とクライアントに思われてしまう可能性も高くなりますよね。
その編集プロダクションが何百人のライターを抱えていても、たった一人のライターの出来具合で、すべての人に影響が出てしまいます。
それくらい、「社名」を背負って仕事をするということには、責任が伴います。
仕事を受けるのは個人であっても、書いた記事は「社名」を背負っているという自覚を忘れないようにすることが、とても大事なことではないでしょうか。
修正依頼から学んだミス防止策
修正依頼が来て修正対応を済ませた後から、記事を書くときに常にチェックしていることがあります。
それはクライアントからの指示をきちんとチェックしたかどうかということです。
当たり前すぎることかもしれませんが、隅々までデータをチェックしないと、見落としてしまうこともあるからです。
実は今回の件とは別件で修正依頼が来たとき、クライアントからの指示を見落としていたことがありました。
修正依頼が来て初めてクライアントからの指示に気付いたときは、真っ青になるくらい焦りました。
しかもその時はどうしても外出しなければならない用事があって、修正対応を編集者にしてもらう形となりました。
編集者にも多大な迷惑をかけてしまい、とても落ち込みました。
そんな経験から、新規依頼を編集プロダクション経由で受けるときは、クライアントの指示がどこに書いてあるのかを隅々までチェックし、ミス防止に努めています。
まとめ
個人名ではなく「社名を背負って仕事をすること」について、失敗から学んだことはたくさんありました。
でも一番大きかったのは「会社の名前に傷をつけてはいけない」という気持ちでした。
ライターの仕事は「個人プレー」と思ってしまいがちですが、実際にはいろいろな人の手を通って自分のもとに新規依頼がくるものです。
個人だけではなく「社名を背負って仕事をする」という責任感を持つことが、結果的に個人の評判につながります。
当たり前のことかもしれませんが、このことを肝に銘じて、今後も記事の執筆をしていきたいと思います。