「いろんな人の記事が欲しい!」成り切り記事、「不特定多数」の場合には?

以前、「特定の誰かに成り切って、記事を作成する」というお仕事について紹介しました。成り切り記事には、実はもう一つパターンがあります。それが「不特定多数の人に成り切ってください」というもの。「特定の誰か」に成り切るわけではありませんから、特別な努力をしなくても、読者に違和感を与えることはないでしょう。しかしこんなお仕事にはこんなお仕事特有の苦労があるわけで……。

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不特定「多数」!?

これがもし、「不特定の誰か一人だけの記事を書いてください」という依頼なら、そう苦労することはありません。「不特定」ということは、つまり「誰でも良い」ということですから、「私自身」でも良いわけです。実際にそうした記事を作成する際には、存分に「自分の意見」を「自分の口調」で語ります。しかしこうした依頼は、不特定「多数」で来ることも多いもの。つまり「私」がいてもいいけれど、「それだけでは駄目」ということですね。対象が「多数」であることを考えると、「特定の誰か」に成り切るときほど、対象にのめり込むことはできません。かといって、同じような文章をたくさん納品しても、意味がありません。ここが難しいポイントですね……。

イメージするのは「身近な人」

不特定多数の人に成り切って記事を書く場合、まずは「成り切る人」を決めてしまいます。用意するのは、自分用のメモノート。(相変わらずアナログです……。)そこに、依頼された記事分だけ、「成り切る人」をかき出してしまうのです。例えば「35歳男性、会社員、ゲームが趣味、○○という理由で××に興味を持っている」など、設定を作っていきます。このときに、参考にするのは私の周辺にいる具体的な人物です。(ちなみに、上の人物像はマイ旦那ですね。)こうすることで、「成り切った人が、どんな気持ちで記事を書こうと思うのか」についても、具体的にイメージできます。30記事を依頼されれば、もちろん「人物イメージ」も30人分作成します。ここまでくると、「子どもの友だちのパパ」くらいまで知り合いの輪が拡がることに……。正直大変ですが、記事作成の際にはかなり助けとなってくれます。

いざ、記事作成!

いざ記事を作成し始めると、メモを参考にしながら記事の内容、テイストを決定していきます。事前にデータがそろっていれば、「あ! 自然と同じような記事になっちゃった……!」なんてことも避けられるはず。こうした「イメージ作成」のためにも、日ごろから様々なタイプの人と、積極的に関わるようにしています。楽しく会話をしながら、「人物像」をストック! もちろん相手は、こんなこと夢にも思っていないでしょうね。

日々、試行錯誤<タイトル編>

2015.04.20
「不特定多数」の人数が多くなればなるほど、難易度はアップ! 正直なところ「多数のライター」に一斉案件配信してみては?と思うところもありますが、「ネタかぶり」などのリスクを避けるためには、集中して依頼を掛けた方が効率的なのでしょうね。